歯科衛生士になるためには、歯科衛生士学校で3年以上勉強し、卒業する必要があります。
それでは、歯科衛生士学校では一体いくら必要となるのでしょう。
まず、歯科衛生士学校の中で、国立大学である、東京医科歯科大学の学費をみていきましょう。
入学金 282,000円
授業料 (年額)535,800円
検定料 17,000円
となっています。
国立大学(東京医科歯科大学)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料4年分=2,425,200円
となります。
次に私立大学の大阪歯科大学の学費をみてみましょう。
入学金 200,000円
授業料 (年額)700,000円
実験・実習費 (年額)350,000円
学友会費 入学年度15,000円 2年次以降10,000円
保護者会費 入学年度25,000円 2年次以降20,000円
となっています。
私立大学(大阪歯科大学)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料4年分+諸費4年分=4,850,000円
となります。
また、同じ大阪にある私立大学でもある、梅花女子大学の学費もみてみましょう。
入学金 200,000円
授業料 (年額)770,000円
施設設備費 (年額)300,000円
教育充実費 (年額)250,000円
諸経費(学生自治会費、教育支援会費、保険料など)入学年度32,150円 2年次以降27,500円
初年度合計 1,552,150円
2年度以降 1,474,500円
ユニフォームや各種備品 約150,000円
私立大学(梅花女子大学)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料4年分+諸費4年分=5,975,650円
となります。
私立大学でも、4年間で、1,125,650円も差があります。
次は、唯一の公立短大である静岡県立大学短期大学部の学費です。
入学料 県内の者 84,600円 県外の者 219,900円
授業料(年額) 390,000円
諸費(傷害・賠償保険、後援会費、学生会費、同窓会費、抗体検査・予防接種料) 108,066円
初年度納入金額計 県内の者 582,666円 県外の者 717,966円
上記の納入金のほか、教科書代が60,000円~110,000円程度
歯科衛生学科の被服費・実習材料費が160,000円程度
学外実習経費(交通費、食費、宿泊費など)が50,000~100,000円程度
公立短大(静岡県立大学短期大学部)で歯科衛生士学科での学費総額は、
県内の者 入学金+授業料4年分+諸費4年分=1,752,666円
県外の者 入学金+授業料4年分+諸費4年分=1,887,966円
となります。
授業料は、国立大学よりも安くなっています。
静岡県内に住所を有しているかいないかで入学金が変わりますが、たとえ県外の方でも、国立大学より学費の総額が安いのは、うれしいですね。
そして、私立短大の東京歯科大学短期大学の学費です。
入学金 300,000円
授業料(年額) 700,000円
施設維持費(年額) 300,000円
その他、教科書代、ユニフォーム代等の費用として、3年間で約50~60万円程度
私立短大(東京歯科大学短期大学)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=3,300,000円
となります。
また、日本歯科大学東京短期大学の学費についても見てみましょう。
入学金300,000円
授業料 (年額)560,000円
実習費 (年額)190,000円
施設その他 (年額)40,000円
初年度1,090,000円
教材費 1年 138,000円 2年 69,000円 3年 28,000円 教材費合計 235,000円
私立短大(日本歯科大学東京短期大学)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,400,000円
となります。
次に、専修学校の日本大学歯学部附属歯科衛生専門学校の学費です。
入学金 250,000円
授業料(年額) 700,000円
実習料(年額) 50,000円
施設設備資金(年額) 50,000円
年額 1,050,000円
2・3年次 800,000円
その他の費用(教科書、実習器材、諸経費) 1年次約257,800円 2年次約43,000円 3年次約50,000円 合計 350,800円
専修学校(日本大学歯学部附属歯科衛生専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,650,000円
となります。
次に専門学校をみてみましょう。
まずは、公立の兵庫県立総合衛生学院の学費は、
入学料 5,650円
授業料 月額9,900円 年118,800円
教科書等 230,000円程度
実習衣、靴等 40,000円程度
教材費等 120,000円程度
実習材料費等 70,000円程度
学生傷害保険料 年間4,500円
合計 46万円程度
校外研修・実習等にかかる交通費、実習に際しての感染症検査費等 別途
と、なっています。
公立専門学校(兵庫県立総合衛生学院)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=375,550円
となります。
公立専門学校が、総額では一番安くなっています。
また、私立の専門学校では、同じ兵庫県神戸市にある専門学校で比較してみましょう。
入学金 300,000円
授業料(年額) 400,000円
実習費(年額)(1年次) 270,000円 (2・3年次) 200,000円
施設設備費(年額) 70,000円
※諸経費(教科書・器材・制服等)約500,000円(3年間)が別途必要です。
校外研修・実習にかかる交通費は自己負担。
と、なっています。
私立専門学校(兵庫県歯科医師会附属兵庫歯科衛生士学院)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,380,000円
となります。
このように、やはり、公立専門学校は、私立専門学校に比べて学費が安くなっているのがわかります。
なお、新横浜歯科衛生士専門学校は、私立専門学校の中では、3年間の学費の合計が、首都圏で最も安い歯科衛生士専門学校といわれています。
私立の新横浜歯科衛生士専門学校の学費は、
入学金 300,000円
授業料 (年額)500,000円
実習費 (年額)100,000円
合計 1年 900,000円、2、3年 600,000円
※1年次は実習負担の教科書・白衣・実習器具代等(約410,000円)が必要です。
※2年次は実習負担の教科書・実習材料代等(約130,000円)が必要です。
※3年次は歯科衛生士国家試験及び手続き、修学旅行代(約230,000円)が必要です。
※臨地・臨床実習時の交通費は自己負担です。(一部校外実習を除き、学割適用)
となっています。
私立専門学校(新横浜歯科衛生士専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,100,000円
となります。
なお、私立専門学校でも、奈良歯科衛生士専門学校の学費は、
入学金 350,000円
授業料 年400,000円
実習費 年220,000円
合計 620,000円
本校では平成29年度入学者から、授業料と実習費を変更いたします。
授業料を年間10万円、実習費を年間2万円増額いたします。
※その他 教科書、実習器具、制服等諸費用は各自負担あり
となっています。
私立専門学校(奈良歯科衛生士専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
平成29年度以前入学者 入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,210,000円
平成29年度以降入学者 入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,570,000円
となります。
このように、学費があがっているところもあるようです。
歯科衛生士の学費をまとめると、
●国立大学(東京医科歯科大学)
入学金+授業料4年分=2,425,200円
●私立大学(大阪歯科大学)
入学金+授業料4年分+諸費4年分=4,850,000円
●私立大学(梅花女子大学)
入学金+授業料4年分+諸費4年分=5,975,650円
●公立短大(静岡県立大学短期大学部)
県内の者 入学金+授業料4年分+諸費4年分=1,752,666円
県外の者 入学金+授業料4年分+諸費4年分=1,887,966円
●私立短大(東京歯科大学短期大学)
入学金+授業料3年分+諸費3年分=3,300,000円
●私立短大(日本歯科大学東京短期大学)
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,400,000円
●専修学校(日本大学歯学部附属歯科衛生専門学校)
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,650,000円
●公立専門学校(兵庫県立総合衛生学院)
入学金+授業料3年分+諸費3年分=375,550円
●私立専門学校(兵庫県歯科医師会附属兵庫歯科衛生士学院)
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,380,000円
●私立専門学校(新横浜歯科衛生士専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,100,000円
●私立専門学校(奈良歯科衛生士専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
平成29年度以前入学者 入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,210,000円
平成29年度以降入学者 入学金+授業料3年分+諸費3年分=2,570,000円
となっています。
ここでみいると、
一番安い学費のところは、公立専門学校(兵庫県立総合衛生学院)の 375,550円
一番高い学費のところは、私立大学(梅花女子大学)の 5,975,650円
と、その差額は、5,600,100円(560万円)にもなります!
すべての学費を調べたわけではないので、もっと安いところ、もっと高いところもあるかもしれませんが、これらをひとつの参考にしてみてもいいでしょう。
なお、入学金のほかに、受験料などもかかりますし、教科書代や被服費、各種備品などもかかります。
また、校外へ実習へ行くときにかかる交通費などの実費となります。
なお、実習先には、兵庫県立総合衛生学院の場合、
病院(歯科・口腔外科)、歯科診療所(一般・小児・矯正)、小学校、保育所、高齢者施設、障害者施設、口腔ケアセンター、口腔保健センター
などに行かれるようです。
特に、歯科衛生士の実習のためのユニフォーム備品などは、大きな金額となる場合が多く、記載していないところも多いですが、記載があったところの金額を参考に、お金を準備しておく必要があるかと思います。
●国立大学(東京医科歯科大学)
記載なし
●私立大学(大阪歯科大学)
記載なし
●私立大学(梅花女子大学)
※ユニフォームや各種備品 約150,000円
●公立短大(静岡県立大学短期大学部)
※教科書代が60,000円~110,000円程度
※歯科衛生学科の被服費・実習材料費が160,000円程度
※学外実習経費(交通費、食費、宿泊費など)が50,000~100,000円程度
合計 270,000円~370,000円
●私立短大(東京歯科大学短期大学)
※その他、教科書代、ユニフォーム代等の費用として、3年間で約50~60万円程度
●私立短大(日本歯科大学東京短期大学)
※教材費 1年 138,000円 2年 69,000円 3年 28,000円 教材費合計 235,000円
●専修学校(日本大学歯学部附属歯科衛生専門学校)
※その他の費用(教科書、実習器材、諸経費) 1年次約257,800円 2年次約43,000円 3年次約50,000円 合計 350,800円
●公立専門学校(兵庫県立総合衛生学院)
※教科書等 230,000円程度
※実習衣、靴等 40,000円程度
※教材費等 120,000円程度
※実習材料費等 70,000円程度
※校外研修・実習等にかかる交通費、実習に際しての感染症検査費等 別途
合計 460,000円+交通費等別途
●私立専門学校(兵庫県歯科医師会附属兵庫歯科衛生士学院)
※諸経費(教科書・器材・制服等)約500,000円(3年間)が別途必要です。
※校外研修・実習にかかる交通費は自己負担。
合計 500,000円+交通費等別途
●私立専門学校(新横浜歯科衛生士専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
※1年次は実習負担の教科書・白衣・実習器具代等(約410,000円)が必要です。
※2年次は実習負担の教科書・実習材料代等(約130,000円)が必要です。
※3年次は歯科衛生士国家試験及び手続き、修学旅行代(約230,000円)が必要です。
※臨地・臨床実習時の交通費は自己負担です。(一部校外実習を除き、学割適用)
合計 770,000円+交通費等別途
●私立専門学校(奈良歯科衛生士専門学校)で歯科衛生士学科での学費総額は、
記載なし
このようにみると、記載されているものだけですが、150,000円~770,000円と幅があります。
もし、諸経費が記載されていない場合でも、30万円から50万円くらいは用意しておく必要がありそうです。
なお、気を付けなければならないのは、
学費の総額の高かった梅花女子大学の諸経費が150,000円で一番安い金額で、
学費の総額を安いとうたっている新横浜歯科衛生士専門学校の諸経費が770,000円と一番高い金額
を記載している点です。
ですので、学校に必要なお金を知りたいときは、学費だけでなく、諸経費を含めた、総額を把握しておく必要がありそうです。
なお、梅花女子大学では、教科書代などが記載されていないため、実際は、この金額よりも多くなるかと思われます。
金銭面で、大きな負担が必要となる歯科衛生士学校ですので、しっかりとした資金計画が必要となるようです。