楽天トラベルのスーパーDEAL ポイント クーポンでお得にホテル

楽天トラベルで楽天スーパーDEALやポイント10倍20倍、クーポンなどでお得に泊まれるホテルを紹介しています。

歯科衛生士として働く最大のメリットは?

歯科衛生士になるには、歯科衛生士育成機関を卒業し、国家試験に突破する必要があり、高い学費や勉強期間を要します。

しかし、その年収は、およそ300万円~400万円と、ほかの業種に比べても、正直いって、そんなに恵まれているとは言えない収入となっています。

歯科衛生士になるには、歯科衛生士学校を卒業する必要があります。

歯科衛生士学校には、多大なお金が必要で、私立大学の梅花女子大学の場合、学費から諸経費まであわせて、最低でも615万円ほどのお金が必要となります。

また、一番安い学校では、公立の兵庫県立総合衛生学院で、50万円程度必要で、一般的には、私立の専門学校で、200万円から250万円程度のお金が必要です。

このお金は、確かに、この200万円から250万円という金額は、歯科衛生士の平均年収260万円と比較すれば、1年働けば、ペイできるお金ともいえます。

しかし、実際は、この300万円から、税金や保険料などが引かれ、手取りは235万円程度といわれています。

そこから、生活費をねん出しなければなりません。

一般的に、20代女性が一人暮らしをする場合、毎月20万円ほどが必要といわれています。
その時点で、年間240万円必要で、すでに、歯科衛生士だけの収入では、生活できない計算になります。

もちろん、1か月20万円というのは、家賃も含まれていますので、実家暮らしをする、また、地方などの家賃の安いところに住むなど家賃を抑えたり、さらに、ほかの生活費を節約したりすれば、235万円で生活することは可能です。

しかし、たとえば、資格のいらない歯科助手を高校卒業後に、正社員として働いたときと比較してみましょう。

ここで、実際にある、とある求人情報をもとに、試算してみたいと思います。

①歯科衛生士・・・歯科衛生士業務(担当制)および診療補助業務
②受付・歯科助手・・・診療補助業務、受付業務

正社員/①23万5000円以上[※資格取得者(既卒3年以内実務未経験者)/21万円以上]
正社員/②17万5000円以上

パート/①1300円以上
パート/②850円以上

待遇/昇給年1回、賞与年2回、雇用保険、労災、歯科医師国保、院内外研修制度

一般的に、

歯科助手は、正社員であれば月給18万円前後、パートやアルバイトであれば、時給1,000円前後

歯科衛生士は、正社員であれば月給25万円前後、パートやアルバイトの場合は時給1,500円前後

といわれていますので、この求人は、比較的低賃金ともいえるかもしれません。

ただ、実際は、このような求人も意外と一般的なので、今回は、このケースで試算してみたいとい想います。

まず、設定としては、正社員として働き、ボーナスは1か月分と計算すると、

1年間で稼げる金額は、

歯科衛生士で、3年以内 2,730,000円 4年目以降 3,055,000円
歯科助手で、2,275,000円

となります。

ここで、歯科衛生士になるには、3年間学校に行く必要がありますので、その3年間分を先に歯科助手で働いた場合、手にすることができる報酬である、

歯科助手が3年間で取得できる金額は、6,825,000円

を考慮します。

そして、合計年収を計算していくと、

歯科衛生士1年目 2,730,000円
歯科助手4年目  9,100,000円

歯科衛生士2年目 5,460,000円
歯科助手5年目  11,375,000円

歯科衛生士3年目 8,190,000円
歯科助手6年目  13,650,000円

歯科衛生士4年目 11,245,000円
歯科助手7年目  15,925,000円

歯科衛生士5年目 14,300,000円
歯科助手8年目  18,200,000円

歯科衛生士6年目 17,355,000円
歯科助手9年目  20,475,000円

歯科衛生士7年目 20,410,000円
歯科助手10年目  22,750,000円

歯科衛生士8年目 23,465,000円
歯科助手11年目  25,025,000円

歯科衛生士9年目 26,520,000円
歯科助手12年目  27,300,000円

歯科衛生士10年目 29,575,000円
歯科助手13年目  29,575,000円

と、おもしろいことに、歯科衛生士10年目に、歯科助手と同じ金額を稼ぐことになるのです。

なお、ここでは、税金や保険料を考慮していませんので、実際に手にすることのできる金額は、上記よりも低くなります。

さらに、歯科衛生士でも歯科助手でも、昇給はあるでしょうが、ここでは、それも考慮していません。

これに、学費の250万円を考慮すると、あと4年働くと、学費もペイできることになります。

歯科衛生士13年目 38,740,000円 (41,795,000円-2,500,000円=36,240,000円)
歯科助手16年目  36,400,000円

歯科衛生士14年目 41,795,000円 (41,795,000円-2,500,000円=39,295,000円)
歯科助手17年目  38,675,000円

つまり、歯科衛生士は、14年以上正社員で働くと、正社員として歯科助手で働くより実入りがよくなる職業といえるのです。

このようにみると、実は、歯科衛生士というのは、意外と長いスパンを見ていないと、元がとれない職業といえそうです。

逆に、長く働けば働くほど、その資格のありがたみがわかるともいえそうです。

もちろん、お金以外に、歯科衛生士は、歯科助手よりもできる仕事内容の違いから、やりがいがあるという点もあります。

ただ、正社員として14年働くということは、18歳で歯科衛生士学校に入り、21歳で就職、35歳でようやく歯科衛生士として元がとれるのです。

35歳というと、その年になるまでに、結婚や出産、育児をしていることもあるでしょう。

特に、出産、育児では、一時、職場を離脱することもあるでしょう。

しかも、育児休暇後は、正社員として復活するのか、パートで働くのかという選択に迫られる場合もあるでしょう。

ですので、少しでも早く、元をとりたいなら(そもそも元を取ると言い方も違いますが)、できるだけ条件のよいところで働くのも賢い選択ですね。