「今の歯医者での人間関係が無理…」
「歯科医の先生が苦手…」
「待遇が悪いので、もっと条件のいいところで働いたい」
「もっと給料のいいところに行きたい」
「結婚で引っ越しに伴い、職場を変えたい」
「子供が生まれるので、仕事を一度辞めたい」
「違う歯医者で働きたい…」
などといった理由から、いま働いている歯科医院を辞めたいと思っている人もいることでしょう。
そんなとき、
「辞めます」
「はい、わかりました」
と、すんなり話が進めばいいのですが、なかなかそうもいかないことも多くあります。
というのも、歯科医院の院長先生が辞めさせてくれない場合がよくあるからです。
もともと、歯科衛生士というのは、歯科医院に1人しかいないという場合も多く、その歯科衛生士が抜けると仕事が回らないという場合も多くあるからです。
しかも、歯科衛生士というのは、全国的にみても、どこも人手不足となっていますので、今いる歯科衛生士に辞められると、次の歯科衛生士がいつ見つかるかという不安から、なかなか、辞めてもいいとはいえないのです。
また、次の歯科衛生士を探すにも、時間のさることながら、思いのほか、コストもかかります。
そのため、歯科医院としても、なかなか手放しで退職に賛成できないのです。
実際に、辞めたいと思っている歯科衛生士さんが、先生に退職したいと伝えても、退職を認めてもらえないどころか、まともに取り合ってさえくれないという人も多くおられます。
こうなると、もはや平行線です。
ダラダラと話し合いが続いたり、話が立ち消えされたりとムダに時間が刻々と過ぎていってしまうことになります。
では、辞めさせてもらえないので、我慢して働き続けるしかないのでしょうか?
無理して働いても、心身消耗することは目に見えていますし、そんな働き方では、自分らしく生きていくことはできません。
もちろん、辞めたいと言ったことによって、状況が好転する人もいるのでしょう。
待遇が悪かったという場合には、よくなるかもしれません。
人間関係も吐き出したことによって、改善することもあるかもしれません。
ただ、人間関係の場合、逆に、言ってしまったがゆえに悪化することも考えられます。
また、一度辞めたいといってしまった手前、そのまま働き続けるというのは、気まずさもあります。
ただ辞めたいといっただけなのに、なぜか、状況がより悪化してしまうといった場合さえありうるのです。
こうなってしまうと、中には、辞めたいといわず我慢して働き続ければよかったとさえ思えてくる人もいるでしょうが、やはり自分のために引き下がってはいけません。
辞めたいのなら、やはり、自分に正直になって、行動を起こすことをおすすめします。
そうしないと、必ずどこかで、無理がたたって、心身が壊れてしまいます。
歯科衛生士の場合、退職したいと思っても、引き止められるケースが多く、簡単に辞められないということもあるので、きちんと辞めることができるようにするには、こちらとしても、しっかりプランを立てて、計画的に辞めるようにしなければなりません。