就職や転職などの決定で、これから自分自身がどう生きるかということが決定するということもあり、そのため、就職、転職活動中は、さまざまな悩みを抱くこともあるものです。
そんなときは、親や目上の友人、就職活動の支援をする機関のアドバイスが、就職活動中の悩みの解決に有効なことがあります。
それでは、親しい友人に相談することは、悩み解決にならないでしょうか。
実は、年齢や境遇が似ている人に話をしても、友達と自分とでは見ている世界がよく似ている場合も多く、助言も自分の考えと似通ったものになりがちなので、有益な情報を得られない場合も多いのです。
年齢の近い親しい相手は、一緒になって悩んでくれることはあっても、建設的なアイデアは出ない可能性があるかもしれません。
もちろん、悩みは共有することはできるかもしれませんが、悩みは共有しただけでは解決には至りません。
悩みごとに対する解決能力という点では、自分より知見の広い人を頼ったほうが得策です。
また、就職、転職活動を手助けする立場にある人達に悩みを漏らしても、問題解決に役立つヒントが得られることもありますが、なかなか本質を知ってもらえない可能性があります。
つまり、汎用性の高い助言をもらうことはできますが、それが自分の今の状況にマッチした内容であるかは保証されていないことが多いようです。
それに対し、親しい年上の血縁者なら、親身になってくれるでしょうし、また、昔から自分のことについてよく知っていて、悩みの内容を理解した上で助言をしてくれるでしょう。
歯科衛生士の場合、本当に、歯科衛生士でいいのだろうか?と悩む人も多いようですが、人にやさしく接することができること、手先な器用なこと、学生時代、がんばって勉強してきたことを知っている人なら、その道に間違いがないことを知っているでしょう。
より長く社会で生きており、悩みについてよく分かってくれるような人から話を聞くことができれば、事態の打開につながります。
また、就職活動で困難な状況であることを打ち明けるだけでも、悩みの解決に至らなくても、気分が楽になることもあります。
そして、気が楽になったときに、ふっと、解決に至る場合もあるものです。