歯科衛生士になるには、まず、全国に164校ある歯科衛生士養成機関である大学や専門学校などに入学、3年間以上(基本的に専門学校で3年、短大でも3年、大学では4年間)、必要な技術や知識を学び、卒業、その後、国家試験に合格する必要があります。
国家試験は、毎年、年に1度、毎年3月初旬に実施され、受験資格は、歯科衛生士学校を卒業した者および卒業見込みのある者となっています。
試験は、マークシートによる多肢選択で、
試験科目は、
解剖学および生理学
口腔衛生学
歯科衛生士概論、
臨床歯科医学、
歯科予防処置
歯科保健指導
歯科診療補助
など多岐にわたりますが、マークシート方式のみとなっており、記述問題や論文、面接や実技試験などといった試験はないので、比較的易しいといえます。
試験会場は、
北海道、宮城県、千葉県、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
の10道府県となっています。
試験の合格発表は、3月下旬で、平成31年は、平成31年3月26日(火)に発表されます。
合否基準は、1問題1点、全220問220点中、6割以上の132点以上で合格となります。
合格率は、
2018年(平成30年) 受験者数 7,374名 合格率 96.1%
2017年(平成29年) 受験者数 7,218名 合格率 93.3%
2016年(平成28年) 受験者数 7,233名 合格率 96.0%
2015年(平成27年) 受験者数 6,753名 合格率 95.9%
2014年(平成26年) 受験者数 6,685名 合格率 97.1%
と、その合格率は、例年、95%前後となっており、比較的高い合格率となっています。
そして、国家試験合格後は、求人10倍とも20倍ともいわれる歯科衛生士ですので、資格取得者もほとんどが歯科衛生士という職業に就いています。
また、歯科衛生士は一度取得すれば、生涯有効の国家資格となっており、更新などはありません。
このように、歯科衛生士というのは、しっかり勉強すれば、高い確率で合格することができる国家資格であり、また一度取得したなら、一生仕事には困らない資格となっています。
しかしながら、3年以上歯科衛生士学校で学ぶ必要があることから、誰でも容易にチャレンジできる資格ではないこともわかります。
ですので、いまから歯科衛生士になろうという人も、すでに資格を取得している人も、その強みを最大限に生かしていただきたいものです。